山の中に、一人の明日太郎が住んでいました。
明日太郎は、指揮官たちとも仲良くしたいと考えて、自分の家の前に、
「心のやさしい明日太郎ASのうちです。どなたでもおいでください。おいしい野菜がございます。超改造もしてございます。」と書いた、立て札を立てました。
けれども、指揮官たちは疑って、誰一人遊びにきませんでした。
明日太郎は悲しみ、信用してもらえないことをくやしがり、おしまいには腹を立てて、パクチーを引き抜いてしまいました。
そこへ、友達のアガレスRSが訪ねて来ました。アガレスは、わけを聞いて、明日太郎のために次のようなことを考えてやりました。
アガレスが指揮官の村へ出かけて大暴れをする。そこへ明日太郎が出てきて、アガレスをこらしめる。
そうすれば、指揮官たちにも、明日太郎が強いBMだということがわかるだろう、と言うのでした。
しかし、それではアガレスにすまない、としぶる明日太郎を、アガレスは、無理やり引っ張って、村へ出かけて行きました。
計画は成功して、指揮官たちは、安心して明日太郎に乗るようになりました。
毎日、毎日、村から山へ、三人、五人と連れ立って、出かけて来ました。こうして、明日太郎には指揮官の友達ができました。明日太郎は、とても喜びました。
しかし、日がたつにつれて、気になってくることがありました。それは、あの日から訪ねて来なくなった、アガレスのことでした。
ある日、明日太郎は、アガレスの家を訪ねてみました。アガレスの家は、戸が、かたく、しまっていました。
ふと、気がつくと、戸のわきには、貼り紙がしてありました。そして、それに、何か、字が書かれていました。
「明日太郎ASくん、指揮官たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。
もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、君も弱いBMだと思われるかもしれません。
それで、ぼくは、旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。さようなら、体を大事にしてください。どこまでも君の友達、アガレスRS。」
明日太郎は、だまって、それを読みました。二度も三度も読みました。戸に前ならえをして顔を押し付け、しくしくと、なみだを流して泣きました。
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/applism/1548547002/